『南極大陸』『カーネーション』の二つは、
本当に見ごたえのあるドラマだと思います。
ドラマを観る習慣はあまりないだけに、
同時期に二つのドラマにハマってしまうというのも、
僕にとってはとても珍しいことです。
シリーズものではありませんでしたが、
昨日の二時間ドラマ『火車』も見ごたえありましたね。
宮部みゆきさん原作のミステリーです。
役者陣もさることながら、原作者の力量が素晴らしかったのではないか、
そんな風に思わさせるドラマでした。
宮部みゆきさんの本は『模倣犯』しか読んだことありませんが、
グっと惹きつける何かがありました。
さすが、現役作家では群を抜いたベストセラー作家なだけあります。
で、話を『南極大陸』『カーネーション』に戻しますと、
この二つの作品は、どちらも実話をもとにしているドラマです。
『南極大陸』は、戦後初めて南極に行った男たちと犬の物語。
『カーネーション』は、デザイナーのコシノ三姉妹の母上のお話。
どちらも時代の空気感が伝わってきて、
ストーリー展開も面白いのですが、
歴史が学べるドラマのようでもあります。
特に『カーネーション』からは、
生活スタイルが和風から洋風へ切り替わる過渡期の様子が、
ひしひしと伝わってきて、とても興味深い。
今僕らが当たり前のように享受している、
洋服や靴、ラジオ等々、こういったものが庶民の生活に浸透するには、
僕らが想像する以上に抵抗があったんだな、というようなことが伝わってきます。
「アッパッパ」と呼ばれる、和服と洋服の中間みたいのがあったり。
そして一方で、呉服屋や下駄屋は廃れていき、
それが洋服屋、靴屋と変貌せざるを得ない様子も描かれています。
主人公の女性の男勝りの溌溂とした姿にも好感が持てます。
朝から元気が出るドラマなんですよね。
一方『南極大陸』は、時代設定が戦後間もないころ。
敗戦国として、世界で蔑まれたところから、
何とか一等国として立ち直ってやろうという気概が伝わってきます。
また、戦後でまだ日本が貧しくて、
着るものも食べるものもちゃんと整っていなかった頃の空気感、
そんなのも伝わってきます。
という訳で、こういった実話に基づいたドラマや映画が好きなんです。
ちなみに、かつて見たもので好きなドラマや映画をあげてみます。
歴史モノも入れてしまうとキリがないので、
歴史モノは今回はのぞきます。
『仁義なき戦い』
戦後の広島を舞台に繰り広げられた、
暴力団の抗争を、その中心で関わっていた組長の手記をもとにしたものです。
『13日間』
ケビン・コスナー主演のアメリカ映画。
キューバー危機の話です。
『突入せよ!あさま山荘』
連合赤軍による「あさま山荘事件」の始終を、警察側から描いた作品。
実際に現場で指揮をとった佐々淳行さんが原作で、
佐々さんを役所広司さんが演じています。
他にも「連合赤軍」を描いた映画はあるのですが、
それらは結構ドロドロしていて、見ていると気分悪くなってくるのですが、
『突入せよ!あさま山荘』は、比較的軽い気分で観ることができるのが良いです。
一連の山崎豊子作品。
『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』。
『沈まぬ太陽』は話のもとになっているのが明白なのですが、
『白い巨塔』『華麗なる一族』はちょっと分からないです。
でも、きっと何かしら実際にあった話から、
山崎豊子さんが話を膨らませて小説にしているんだろうな、
というぐらいに、リアルに描かれているように思います。
『白い巨塔』に関しては、
「リアルで気持ち悪い」と言っていた医師が何人かいました。
山崎豊子作品は、映像作品もどれもよくできていると思いますが、
本で読んでみた方が良いかもしれません。
特に『沈まぬ太陽』は、小説で読んだ方が胸に迫るものがあります。